野獣、時々、王子様。



考えていると会長が口を開いた。


「ありがとう」


「え?」


「俺のそばにいてくれて」


真っ暗ながらも会長がこっちを見ているのがわかった。


「い、いえ。私なんかでよかったんですか?」


「きっと長谷川だから」


「私…だから?」


「長谷川だからそばにいてほしいと思った」


すごく嬉しいこと言われてる。

嬉しくて、嬉しくて倒れそう。
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