one's ~いつかの空へ~
『みんな知ってたと思うけど、今日から新しい仲間が一人、このクラスに加わることになりました』
先生に促されて、転校生の男の子は口を開いた。
『白山浩輝と言います、よろしくお願いします』
少しも緊張してる雰囲気もなく、落ち着いていて…
うっすら浮かべている笑顔はとても優しい…
ぼ~っと白山君を見ている私に、いつの間にかこちらを向いていた香那が話かけた。
『良かったじゃん、澪。全然当たりで…って、澪!?』
『………え!?、あっ、なに!?』
完全に香那の言葉は耳を素通りしてた。