one's ~いつかの空へ~
これ以上は恥ずかしくて、私は黒板の方を向いた。
ホントは話したい事や聞きたい事が沢山あったけど、今の私にはこれが精一杯だった。
…あれ?
私はある疑問に気が付いた。
何で私、こんなに恥ずかしがってるんだろう…
不思議だった。
こんなにも彼を知りたくなる自分が…
白山君が教室に入ってからというもの、私は彼に惹かれていた。
この時はまだ、彼が私と同じ読書好きで、異性でそういう人は初めてだったから…
その程度にしか思っていなかった。