土の中に深く埋まった心

決して日にあたることのない心

見られると

悟られてしまいそうで

日にあたると

消えてしまいそうで

だから

隔絶した

異物が侵入してこないように

固い殻を作った

殻だけしか見えないように

自分を覆った

大きく、大きく

奥へ、奥へ

いつしか心に光が差し込んだ

光だけが殻の奥を知っている

光だけが内部の囁きを知っている

と思っていた

光はまばゆすぎた

光は大きすぎた

光は主張しすぎた

いつしか心は光すらも拒絶した

殻を厚くした

言葉は抜け殻

心も抜け殻

心の殻は破けない

破れない

光に照らされ影は広がった

光はもはや闇を生む

ボクは抜け殻

空っぽの抜け殻

殻は二度と割れない


ボクは抜け殻
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