響 音

俺らのバンドはたまに
合わせる程度でほとんどは個人練習だ

ユウ「なぁーなぁー
もう11月だぜ?
いい加減さみーよー」

ユウが手を合わせながら言った

ノゾミ「仕方ないぢゃーん
教室だと迷惑だしね」

ギターを弾きながらノゾミは言った

ユウ「コーウ!!
寒いから暖めて!!」

ユウがいきなり両手を広げた

コウ「はぁ?触んな」

グサッと冷たい一言

ユウ「さみーよさみーよ
冷たいなぁ、冷酷人間め」

コウ「・・・」

ちょっと可哀相に思えた俺

ヒロト「じゃ、そろっと帰るか?」

ユウ「うおーっ!ヒロト大好きだ!!」

ガバッと俺に抱き着いて来たユウ

そんなに寒かったのか

ヒロト「苦しい・・・」

ユウ「ヒロトーっ!!!」

訴えを無視するユウ

ノゾミ「うわー・・・
何やってるの?引くわー」

横目で見ながら言う

ユウ「男の友情に口出すな!!」

ノゾミ「あーそー、先帰ろう」

コウ「だな、じゃヒロト」

ヒロト「おーぅ」



俺は当分ユウに抱き着かれたままだった
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