はちみつな彼の裏事情

「俺の性格、ちょっとは理解できてきた?」



「なっ何言ってんの?!」


実際、私が知ってる鈴木くんなんて、鈴木くんの中のほんの一部でしかないだろう…

早くもっと君をしりたいよ…




「柚希には…俺の性格を知ってから、ちゃんと好きになってもらいたいんだ…」




こくっ

私は頷いた。





私の素直な反応に驚いたのか鈴木くんは目をパチクリと開けて、


「柚希、珍しく素直だね、そんなに俺のこと知りたいんだ?」

と笑っていう。
確かにいつもの優しい笑顔だったけど
声は何となくいたずらっ子みたいなおどけた声だった。




顎を持たれたままで、
顔が赤くなる…
「そろそろ…顎解放してもらえませんか?」
< 78 / 199 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop