極妻真子17才、今日も銀ちゃんに溺愛されてます
私は泣きながら、病院で銀ちゃんと純ちゃんが話してた事を伝えると。


龍人さんが頭を傾げた。


「何を言ってるのかさっぱり分からん。まず泣くの止めて鼻をかめ。」


「だっでぃ、純ぢぁんがぁ、銀じゃんじゅぎぃだっでぃ、」


「ほら鼻水。」


チーン。


龍人さんが笑った。



「真子は赤ちゃんみたいだな。」


あがぢゃんじゃないぃ。


龍人さんがよしよしと頭をなぜた。



「銀が真子を可愛くて仕方ないのが分かるよ。銀を止めて俺にするか?」


ヤだ。


銀ちゃんがいい。


「ここにいることだけ連絡していいか?警察に捜索願いを出されるのは、さすがに不味いだろ。」


警察はヤだ。


仁のお父さん警察官だし、私の家出がばれてしまう。



銀ちゃんは警察が苦手なはずなのに、どうして捜索願いを出そうとするの。


それほど私を心配してくれてると言う事。


だったら嬉しいけど、でも銀ちゃんの顔は見たくなかった。


涙と鼻水で顔がグチャグチャ。


もう、やだよ。








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