極妻真子17才、今日も銀ちゃんに溺愛されてます
俺が朝田組継ぐのは、30才になってからでいいと思っていたが、親父の具合があまりよくない。


どうせ継がなきゃならないなら、俺は覚悟を決めた。


俺が朝田組を継い後は、争い事を止めさせる。


ヤバい仕事はいっさいさせない。


真っ当な仕事しかするつもりはない。



俺は俺のやり方で朝田組を仕切るつもり。



殺し合いから生まれるものは哀しみしかない。



俺は真子にそんな思いをさせたくないから、今まで以上に気を引き締めて朝田組も守っていきたい。


「孫にも衣装だな。」



嘘だよ真子、本当に綺麗だ。


「真子はこっちのピンク地の方が似合うわね。」


そうピンク地の振り袖の方が、真子の優しい感じが引き立っていた。


真子は何を着ても似合う。


「襲名披露の当日は1日中着物だ。結婚式ぐらいの人来るから、覚悟して置け。」


苦笑いの真子。


俺の襲名披露は真子のお披露目にもなり、真子はこれで俺から逃げる事は出来ない。


真子を絶対危険な目に合わせないと誓うから、どんな時も俺の側を離れるな。








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