極妻真子17才、今日も銀ちゃんに溺愛されてます
思わずため息が出た。


目立つのは嫌。


「国産の車出すから心配しなくていい。今日は真子の買い物にとことん付き合うよ。」


銀ちゃんと買い物に行けるのは嬉しいけど、目立つのは嫌だ。


その髪型も何とかならないかな。



「オールバックにはしないし、サングラスもかけない。黒いスーツも止めるから安心しろ。」


それなら嬉しい。


そこまで気を使わせてごめん。


銀ちゃんを見つめた。



「真子さんは昨夜はぐっすり眠れたかな。銀平が寝かさなかっただろうけど、銀平は一途に真子さんだけを思っているから、銀平をよろしくお願いします。」


組長の朝田孝太郎は怖い顔をしてるけど、話し方が凄く優しい。


まだ挨拶もしてなかった事を思い出す。



「何も分からない事ばかりですが、よろしくお願いします。」


何故か私と一緒に叶鉄二が深く頭を下げていた。


さっきまではいなかったのに。


父さんは娘の為に頭を下げてくれてのかな。


ありがとう、父さん。


どんな形にしろ、父さんに会えた事は嬉しかった。


ずっと父さんといれるなら、そんなに嬉しい事はない。














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