極妻真子17才、今日も銀ちゃんに溺愛されてます
銀ちゃんは覚えていますか。


私はこの12年間忘れたことはなかった。


銀ちゃんとした約束があったから、私は今日まで頑張って来れたと思う。


小学校の頃は体も小さくて泣き虫で、みんなに虐められたりもしたけど。


いつも銀ちゃんとした約束を思い出して、私は一人じゃないんだと自分に言い聞かせた。


私には銀ちゃんがいるから、銀ちゃんが必ず迎えに来てくれると信じて泣くのを我慢したのだ。


今日で私は17才になります。


大人になった銀ちゃんに、会える事を楽しみに待っていますから。


でも、銀ちゃんが会いに来なかったその時は、もう待つのを止めようと思う。


「遅刻しちゃうよ。」


結香と一緒に学校まで走った。


銀ちゃんの事ばかり考えてしまい授業が頭に入らない。


あくびばかりしてたから、先生に何度も注意されてしまった。


先生に目をつけられたらどうしよう。










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