命の贈り物

「何なの!?この結果は!!」



結果を見てあの女はキレた。




「学年5位!?どうして1位がとれないの!!何度も言ってるじゃない!!」




パシッ





頬に痛みが走った。




あの女が私の頬を叩いた。




私はずっと黙ってた。




ずっと、下を向いてた。





「何とか言いなさい!勉強してるの!?」





私は絶対に答えなかった。




何を言っても怒られるだけだから…。




昔からそうだ。




これでもかなり成績が上がった方だというのに。




私は走って部屋に向かった。




後ろからあの女の呼ぶ声がする。




私は振り返らなかった。


< 41 / 219 >

この作品をシェア

pagetop