シルバーブラッド ゼロ
「エイジュ、君はアンドロイドなの?」
 
真っ直ぐ浩之を見ていたキレイな顔は、何の躊躇もなく頷いた。

「時田博士に頭脳を、別の博士にボディーを造られた、アンドロイドよ」
 
浩之は、心理的に、と言うよりは、視覚的にエイジュの言った事が信じられなくて、エイジュの頬に触れてみた。
 
人と同じ様に、柔らかくて暖かい。

「こんな暖かいのにアンドロイドなのか?」

「体の部品は、人の体に近いもので造られてるの。

アンドロイドはね、制御系じゃなくて、運動神経の技術が難しいらしいの。

時田博士は、医学者である別の博士の手を借りて、あたしを造りだした」
 
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