シルバーブラッド ゼロ
浩之とエイジュはさっきまで眠ろうとしていた場所まで戻った。
そこが、今は一番安全な場所であるかのように、そこに吸い寄せられたのだ。
戻ると、置き去りにしていた銃を探して、左手で拾い上げた。
闇に冷やされていた銃の温度が、暖かな浩之の手に染み込んでくる。
エイジュは、それを浩之の手から取ると、安全装置を外して、再び浩之に手渡した。
それは、さっきより重く冷たく感じた。
それから、さっきは感じなかった緊張感と、昂揚感と、不敵になったような錯覚が一気に生まれた。
「そこの木を撃って」