シルバーブラッド ゼロ
浩之は、真っ直ぐ前を向いて、歩き出した。
 
歩道の脇に植えられた木々は、まだ深い緑だった。

けど、もうすぐ黄色く色付き、そして、深い綺麗な赤に染まって行く。
 
今はまだ、その準備中か。
 
等間隔に植えられた街路樹を見上げながら歩いていた浩之は、ふと足を止めた。
 
なぜそうしたのかは、浩之にも分からなかった。
 
立ち止まったまま少し考えて、自分の歩く少し前に、車が停車したことに気付いた。
 
これが、足を止めるほどの理由か?
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