シルバーブラッド ゼロ
でも、浩之の感覚では、理解は出来ても抵抗が無くなる訳ではない選択だった。
白い廊下の先に、ガラス張りのドアのあるホールが見えた。
そちらへ向かって歩く途中、ホールの方から青い作業着のような制服を着た男が、突然現われた。
手に一杯の、資料らしき書籍を持った彼は、エイジュに銃を向けられて、声も無く動きを止めた。
エイジュが、彼を撃とうとしている。
「駄目だっ!!」
浩之は思わずが叫んで、そのせいで、エイジュは撃つタイミングを見失ってしまった。
邪魔者は消す、と言いたい状況なのだろう。
けど、彼はその場に凍り付いて、動けなくなっている。
既に邪魔ですらない人間を、殺す必要があるとは、浩之にはとても思えなかった。
「殺さなくていい」
白い廊下の先に、ガラス張りのドアのあるホールが見えた。
そちらへ向かって歩く途中、ホールの方から青い作業着のような制服を着た男が、突然現われた。
手に一杯の、資料らしき書籍を持った彼は、エイジュに銃を向けられて、声も無く動きを止めた。
エイジュが、彼を撃とうとしている。
「駄目だっ!!」
浩之は思わずが叫んで、そのせいで、エイジュは撃つタイミングを見失ってしまった。
邪魔者は消す、と言いたい状況なのだろう。
けど、彼はその場に凍り付いて、動けなくなっている。
既に邪魔ですらない人間を、殺す必要があるとは、浩之にはとても思えなかった。
「殺さなくていい」