お家

告白

私が千切れそうになるくらい、力強く、抱きしめてくれた。







父親は、私が物心ついたころにはもういなかった。





だから、男の人に、抱きしめられたのは初めて。





「愛ちゃん・・・一人ぼっちだよぉ。・・」




心では強がっているのにやっぱり彼に甘えてしまう。







「大丈夫。俺がいるから。な?雪を一人ぼっちにさせないから。」






力強い、この手を、信じていいのかな?







「雪、そろそろ離れて?当たってる・・(笑)」






え?






愛ちゃんが視線を落とした先は・・・・・・・・。






「愛ちゃんのばかぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!!!」





また人前で叫んでしまった。



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