お家

愛ちゃんの話を全部聞いた後、知らず知らずのうちに涙が出てきた。





「愛ちゃん・・・言ってくれてありがとう。」






そういうと愛ちゃんは何も言わず私をギューっとしてくれた。









「こっちこそ聞いてくれてありがとうな?」








ふるえている声。








「あの、いちゃつくのやめない?俺いるけど?」








心なしかライ君の声も震えている。







「雷輝、お前、本当は何しに来た?」





「何って?」




しらばくれているライ君。




今思ったけど、ライ君なんで私と愛ちゃんが一緒に住んでいることが分かったんだろう?






「おい、キレねえから言えよ。」




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