かんのれあ
五章 本当の気持ち
パーティー当日はあいにくの雨だった。




会場のホテルは都内といっても高層ビルや高級マンションの建ち並ぶ場所にあり、

外は、都内にしては少なめの車と、道路を叩く軽めの雨の音しかしない。




しかし今あたしがいるのは、

外の寒さも静けさも、まるで別世界に思えてしまうような場所だった。
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