かんのれあ
三章 嫉妬心と崩壊
――ある日の夕方。


あたしは部屋で、明日の小テストのプリントを探していた。


すると、パサっと軽い音を立てて、目の前にクリアファイルが落ちる。


それは、こないだ河野さんからもらったポップをしまったファイルだった。



――何とも言えない、不思議で居心地の悪いあの気持ちを味わった日から、五日が経つ。



あの日から、このポップも何となくしまったままでいたけど、

五日ぶりにこうしてまじまじと見てみると、

……別に、あの時みたいな変な感情がわいてくる事はなかった。
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