【完】スマイリー☆症候群
「りょ、亮介! 行くわよ」
その場にとどまっているのが恥ずかしくて、咄嗟に亮介の腕を引っ張る。
「犬塚、どうかしたのか」
「えっと、笑佳達見失なっちゃ駄目だと思って! あはっあははは……」
“変な”とはいえ、私達がカップルに見られていると考えると、無意識のうちに顔がカァッと熱くなった。
何これ、心臓煩い。
いやいやいや。ないないない。
何故か激しく主張する心臓に、私はそう言い聞かせた。