【完】スマイリー☆症候群
「ありがとな」
自然と洩れた言葉。
実際、感謝してもしきれないのだけれど。
「ううん。これからも、いっぱい喋ってね」
なんて可愛く笑う彼女に、さらに惹かれていく。
「清水くんの言葉、すっごく嬉しかったよ」
頬を赤らめながら、自然と上目遣いで俺を見る宮永。
……そんなの、反則でしょ。
「――もしよかったら、俺の彼女になってください!」
勢いに任せ、素早く右手を差し出し目を伏せた。
口端をぎゅっと結ぶ。
ドクン、ドクンと、拍動が大きく刻まれる。
そして――。