すたんだっぷ!!


「そうですね。じゃあ、andは何と何を繋いでる?」


うぅ・・・分かるよーな、分からんよーな・・・



ここで間違えたら恥ずかしいし、っていっても今更か。



こーしてグジグジ悩んでんのが、一番みんなにとって『メ―ワク』だってこと・・・ホントは知ってる。



もういいや!一か八か、賭けよう。



「・・えっと、3行目のthat~andの前までと・・・―。」


「と?」


ん″~えぇい!言っちまえ!!!!!


「The~thing・・・まで。」



自信がないからか細い声になって



片平の反応に緊張していると、



「ですね。それで、この段落の重要なポイントである1行目の~・・」



その後、なんとか他の質問も答えて、ひと段落つくことができた。



――――・・


恐怖の時間は終わった。



けど、なんでか気分は浮かない。



次の授業でまた当てられるかも・・とかそーゆんじゃなくて、



希美ちゃんや、みんなに迷惑かけたことが、なんかずっと引っ掛かってる。



たいしたことないっていえば、そーだと思う。



でも、わかってたのに。



ある意味、テストより身構えてたのに・・・



当たり前のことが、当たり前にできない自分に悔しさが込み上げたんだ。




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