Fate
4.告白
乃々が帰ろうとした時、彼は引き止めようと声を掛ける。



「おい…」


「あっそうだ。ありがとう…ここ本当に眺め最高だね。それじゃ」



歩き出す乃々に
返事を出来ない彼が
しばらくして突然走り出して乃々の名前を呼ぶ。



「乃々!!」


「!」



振り向いたその瞬間
彼は乃々の唇に触れていた。



「ファースト・キスもらったぜ」


「な、な、なっ何すんのよ!!いきなり」


「お前が帰るなんて言うからだ」


「だからって……キスするなんてヒドイよ。それと私、ファーストキスじゃないし」


「ええっマジかよ」
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