太陽はいつも雲の上で照り輝いている
《十三章》人生に咲く花は、自分で育てろ
11月21日…

『まゆ怖いか』

『うん、怖いよ』

『ずっと、一緒に居てるから』

『風ちゃん…』

まゆは、涙をこらえ、震える体をこらえ、僕や家族みんなを安心させる事に、気持ちを置いていた…

『では、そろそろ行きましょうか』

ゆっくり部屋から出るまゆ
『まゆちゃん大丈夫だよ、ずっと傍に居てあげるから、大丈夫だよ』

まゆの顔が変わった

まゆにも聞こえたのだろうお父の暖かな声

手術に歩いて入る、まゆ

見送る、僕と母達に、いつもの笑顔で手を振り、まゆは、手術室に入った

一時間と短い時間だが、僕には長く感じた
一人の看護師さんが……

『ご主人様ですか…先生が、お呼びなんでこちらに』
『何かあったんですか』
聞こえてなかったのか、返事はなかった

『あっ先生』

『手術は終わりまして、切り取ったのが、こちらです、断片の検査もしましたが、残っておらず、綺麗に切り取れました大丈夫ですよ』

『……よかったよかったありがとうございました』

病室に帰ると、まゆが意識もうろうに、寝ていた

『まゆ頑張ったな』

頭をゆっくり撫でてやり、その顔をしばらく眺めていた

ここから、新しく変わるんやで
まゆ
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