まほろば【古代編】
<2>
私は、視力を持たずして生まれた。
しかし、第三の目である強いカムナキとしての力を持っていた。
目が見えないことも、カムナキの力があることも当たり前のこととして受け入れていた私は、そこに何の疑問も持ったことなどなかった。
あまりにも普通に生活する私を見て、私が目が見えないことに気づくものなどいない。
初めて、気が付いたのがアキだった。
「キミは、目が見えないんだね」
さらりと、初対面の彼はそう言った。
「えっ」
今まで誰にも気づかれずにきたため、そのとき初めて外には色彩に満ちた世界があるということを知った。
一瞬でそのことを私に知らしめた彼は、私には初めて感じる暖かい光のようなものに見えた。
見えない私の目でもそれは、確かに見えたのだった。
闇の中で過ごしてきた私には彼の存在は大きな衝撃だった。
私は、視力を持たずして生まれた。
しかし、第三の目である強いカムナキとしての力を持っていた。
目が見えないことも、カムナキの力があることも当たり前のこととして受け入れていた私は、そこに何の疑問も持ったことなどなかった。
あまりにも普通に生活する私を見て、私が目が見えないことに気づくものなどいない。
初めて、気が付いたのがアキだった。
「キミは、目が見えないんだね」
さらりと、初対面の彼はそう言った。
「えっ」
今まで誰にも気づかれずにきたため、そのとき初めて外には色彩に満ちた世界があるということを知った。
一瞬でそのことを私に知らしめた彼は、私には初めて感じる暖かい光のようなものに見えた。
見えない私の目でもそれは、確かに見えたのだった。
闇の中で過ごしてきた私には彼の存在は大きな衝撃だった。