まほろば【古代編】
「アキ、私絶対あなたのこと忘れないから!絶対に絶対に忘れないから!!アカトキーー!!!」

ハルカの最後の言葉が聞こえた。

何度も放たれる忘れないの言葉が次第に大気に溶け込むように小さくなっていく。

その瞬間、一際眩しい光が辺りを包み込む。

ああ、良かった。

これでオレの役目は終わった……。

何だかすごく疲れたな。

少しだけ眠ってもいい、か…な。

意識が暗闇の中へと引きずり込まれていき、そこでプツンと途切れた。



【アキの章・後編】・完
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