Red Dragon

出会い





「何見てんだよ」

日の沈んだ街を一人で歩いていると見ず知らずの男に睨まれた。

あたし……に言ってるんだよ…ね!?
自分の他に人がいることを願って周りをキョロキョロ見渡す。


「お前だよ、そこのあほ面」

「なっ!?」

男は私を指差して立ち上がる。
暗くてよく見えなかったが、街灯に照らされて男の綺麗な金髪がキラキラ光を反射させて眩しい。


……………ってそれどころじゃない!!
なんか私見ず知らずの人に因縁?つけられてるんだけど!?

そうパニクっている間にいきなり顎を掴まれ正面を向かされた。

「だから〜てめぇだっつってんだろが」

途端、男の綺麗な黒い瞳が目に入った。
どぉしよ!?
っていうか私あなたなんか見てません!!

「み…」

「あ"?」



………怖い。


「見てません!!」

言って男の手を振り払い走り出す。

後ろの方で何か言っているが怖い気持ち優先!!
聞こえないフリだ!!!!









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