【完】不良な君の甘い蜜
……けど、どうやら私の願いは全く叶わなかったようです。



「いたぁーい!信じらんない!初めてだったのに、一度とならず、二度も三度も…。」



「しょんなかやっかぁー。八重のあれ、国宝クラスの名器なんやもん…ごへ!」



ああ…どうしてこう、この男は下ネタばっかりなんだろう。



「まあ名器ってのもあるばってん、八重を気遣う気持ちより、恋人になれた幸せがでかくてな。」



そして、やっぱり言葉巧みっていうか、ずるいんだから。



そんな甘い蜜を手放せない蜜蜂の私。ミツの甘い蜜、きっと一生吸い尽くすことなんて出来ないんだろう。
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