女心と秋の空〜ツンデレ彼女の涙の秘密〜

おかげでクラス中に笑い声が絶えることはなかった。

担任、ぜってーわざとだ。

確かにオレが悪いよ。
悪いけどさ?

あーっ、くっそー。

穴があったら入りたいって、こういうことを言うのか。


「もういい、雨原座れ」

「はい」


クラス中の笑い者となったオレは、俯いたまま恥ずかしさを隠して席に着く。

そう、今は六限の授業中だった。


はぁ……。

オレ重傷?

授業中まで雪村を見つめるなんてな。

って、ちょっと待て。

今のでクラス中にオレが雪村を見ていたことバレタんじゃねーか?

いやいやいや。
ってことは、雪村にもバレタ?


やっべぇー。



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