先生と王子様と演劇部な私。
第一章
1:先生は無愛想
『あめんぼあかいな、あ・い・う・え・お』
今日も演劇部の練習教室には、発声練習の声が響く。
一ヶ月半後はこの桜ヶ丘学園の学園祭。
我が演劇部にとって、学園祭の発表は晴れ舞台。近付くにつれ、自然に練習にも身が入る。残暑なんかも気にしてられない。
私、仲舘柚子(なかだてゆず)もその演劇部の一員。この演劇部に憧れて入学して以来、ずっと演劇部。
だけどなかなか競争率が高くて、三年だというのに脇役でしか出れない。それも、三年の記念ってことで脇役をもらえただけの万年裏方だった。
まぁ、経験者ばかりの部活の中で、中学で何もしてない私が脇役もらえるだけでもマシかも知れないけどね。
今日も演劇部の練習教室には、発声練習の声が響く。
一ヶ月半後はこの桜ヶ丘学園の学園祭。
我が演劇部にとって、学園祭の発表は晴れ舞台。近付くにつれ、自然に練習にも身が入る。残暑なんかも気にしてられない。
私、仲舘柚子(なかだてゆず)もその演劇部の一員。この演劇部に憧れて入学して以来、ずっと演劇部。
だけどなかなか競争率が高くて、三年だというのに脇役でしか出れない。それも、三年の記念ってことで脇役をもらえただけの万年裏方だった。
まぁ、経験者ばかりの部活の中で、中学で何もしてない私が脇役もらえるだけでもマシかも知れないけどね。