先生と王子様と演劇部な私。
 何なの? 私は違うの? 違わないの? どういうこと? ひとりを除いてって何?





 ――私、勘違いしちゃいそうなんですけど!





「勘違いだと思う?」


 朗先生がまた私の頭をポンポンとする。




「な……!?」




 読まれてる! 先生は超能力者ですか?


 私が目を丸くして朗先生の顔を見つめると、先生は少し意地悪そうに微笑んでいるだけだった。


 そんなこんなでパニくった私は、結局先生に「演劇部でしたか?」を聞けずに終わってしまったのだ……。
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