このミステリーを読んだ!
ちなみに冒頭の人がミステリ小説を書いた形跡はなし。

たぶんネタだったんだろう。

さて乱読のメインだが、主に国内のミステリを読んだ。

新本格以前の、定番ミステリで、名探偵と呼ばれる人々が登場する定番の名作たちである。

最初に手を伸ばしたのが、今回取り上げる【退職刑事】。

主人公は退職した刑事の父親と、現職の刑事の息子。

父親は今は悠々自適の暮らしをしているが、昔すごした事件現場の雰囲気を感じたくて、しょっちゅう息子のマンションへ遊びに来る。

息子はそんな父親のために、いま現在抱えている事件の話を語って聞かせる。

『いまや恍惚の退職刑事になりかけている父だけれども、かつては現在の私と同じ現職の刑事、それも硬骨の刑事。今は足の代わりに頭を使って事件を解決する』

各エピソードには、こういった一文が必ずといっていいほど出てくる。

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