このミステリーを読んだ!
教本というよりはエッセイといった趣だ。

読んでて印象的だったのは赤川次郎の執筆方法。

赤川次郎はあまりプロットを練ったりはしないらしい。

とりあえず書き始めて、書きながらトリックを考えたり、結末を決めたりするそうだ。

ちまちまプロットを練る傾向にある僕からしてみれば、信じられない(うらやましい?)話だが、それだからこそ、500冊以上も本が書けるんだろう。

巻末には実践編として3本の短編を載せ、自らが解説している。

解説を読んでて気付いたのだが、赤川次郎はキャラ作りには気を使っているフシがある。

なるほどなと思った。

キャラをしっかり作っているから、オチを決めずに書き始めても、きちんと着地点まで持っていけるのだろう。

そう言えば赤川次郎はクリスティーの【そして誰もいなくなった】を絶賛していた。

一番好きな小説だと、ハヤカワ版あたりの解説で書いていた。

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