溺れた愛のシルシ
確かに毛布はあるんだけどさぁ…。ひとつだけじゃん?
「翔くんが使いなよ。あたしそんな寒がりじゃないし。」
あたしは翔くんから受け取った毛布を、翔くんに返した。
「何いってんの?ダメだよ。」
また翔くんはあたしに毛布を渡してきた。
なんでそこまで…。
「じゃ、おやすみ〜」
「おやすみなさい…。」
パッと部屋の明かりが消える。外は吹雪だから、すごく不気味。
明日になったら…。
りっくん来てくれるといいな…。