大好き。



「み、水城。こんなとこで何してんの」



「え……あぁ、チョコ」



「チョコ?」



「おう。超美味かった!って言おう思ってん」




「…そしたら、寝ちゃったと」



「えへ」


普段のあたしならまた冷たい態度とるんだろうけど。



「ふふ、ありがとう」


頬が緩むのは何でだろ。



「……」



「…どうしたの?」



「いや、また笑ってくれたなぁて」


ニコニコ笑いながら重大なことをさらっと言う。



「そ?」


平然と返事を返すが、やっぱり顔が熱くなることは止めれない。



「あはは、まーた真っ赤になっとるでー?」


おもろいなぁ、と笑う。










「「……」」


そして、また沈黙が続く。



朝から軽く避けられてると思ってた。


こうやって感想言ってくれて、今まで通りだったから嬉しかったけど。


やっぱり水城、ちょっと無理してるみたい。




「…そんな黙られても困るって」



「ご、ごめん」



「あたしのことは気にしなくていいから!ねっ」



「……ん」


ニッコリ笑って、自分の席に戻っていった。
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