ヴァンパイアと人魚姫
「まあとりあえずあれじゃ…『愛し合う者真珠を使えば、願いが叶い、愛し合わぬ者真珠を使えば毒になるであろう。』てことじゃ」


「赤い真珠が無かったら、何もならないでしょ!」


私はお婆さんの肩を掴んで揺すった。


「サラ。落ち着け!」


エレスが私の手を掴んでお婆さんから離した。


「本当にすまんのう…。」


「いえ、失礼しました。ほらサラ行くぞ。」


エレスに手を引かれ私達は本屋から出た。
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