新月の夜
絢美…それは好きな人にあげるんだ。」
「だってお兄ちゃん勿体ないよ。24だよ。お兄ちゃんいい人なのに。お兄ちゃんに子供…。」
「あのなぁ…あつきに促されたのか。」
「私の意志だよ。」
「…言ってる意味わかっているのか。そんな子供な意見でどうする?」
「私は大人よ!」
「なら、スイッチ入れてもいいのか?」
「いいよ。」
「…知らないぞ。」
「あっ!!」

亜希は絢美を裸にする。

「…やめて!?」

胸を隠す。

「嘘つき。」
。亜希の言葉に、絢美は胸をさらけ出す。
恥ずかしい。震えている。亜希はタオルを絢美にかけて、

「出来もしないこと言うな。」

抱きしめる。

「兄ちゃんは、絢美の優しさがいいんだよ。癒される。」
「何で?軽蔑しないの?」
「お兄ちゃんは絢美が好きだから軽蔑しない。」
「お兄ちゃんごめんね。」
「絢美、傷つくのは女だ。男は責任を持たないといけない。気のままではいけない。ごめん…絢美。裸にさせて。絢美は好きになった人に。責任を持てた時、あげるんだ。」
「…うん。よ〜し。いいコだ。妹バカですよ。」

ぎゅう〜☆

「かわいい妹よ。」
「お兄ちゃんイタイ…。」
「お兄ちゃんはずっと絢美の味方だからな。」
「うん☆」
「さぁて、フロでも入って寝るぞ。絢美の大好きな麻友美ちゃんに会えるまで楽しみだね。」
「うん☆いい仲間だよ。」
「絢美の選択は正しい。」
「あのね。まゆたんね、絢美と生年月日一緒なんだ。」
「運命の出会いさ。一期一会。大切にするんだ。」

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