新月の夜
お姉さん借りるね☆(*^)チュッ”

祐貴はドキッ。

「…祐貴、照れないの。」

麻友美は祐貴にきゅっと抱かれている。すると、

「おい、祐!…麻友。…本当に祐に甘やかしすぎだ。」

兄だ。麻友美は、

「祐とネット見てるの。いいじゃん。祐が甘えたいのなら受け入れる。」

兄は、

「祐に身体まで求められたらどうする。男ができない体になるぞ。」

祐貴は、

「姉さんにはちゃんと彼いるもんね。することはもうしてる。」

麻友美は焦って、

「祐、何て事を!」
「だってそうでしょ?身体求められてる。僕は、あの強引な男に支配されてる姉さんを癒してるだけ。前なんてキスマーク付けられたり。」

兄は、

「男いるのか?」
「…祐、言わないで。お兄ちゃんは知らないんだから。」

兄は、

「奪われたのか?」

祐貴は、

「当たり前じゃん。」
「…。」
「信じられない?何で姉さんがこのリングしてると思う?」

麻友美の中指を触る。麻友美は色気が出て、

「や…やめて。はめてもらった時からこの指は彼のもの。まだ残ってる。」

兄と弟は麻友美のあまりにもの色気に赤くなる。麻友美は、はっ!?と素に戻り、

「ごめんなさい。」

祐貴に抱き着く。兄は、

「…びっくりしたよ。男がそうしたのかわからないけど、オレらが赤くなるくらいの色気だった。」
「…もう戻れない。こうして祐やお兄ちゃんを抱くことならできる。…最初は煩わしかったのに。変な人に襲われかけた時、私にちょっかい出して、嫌ってた人が、助けてくれた。傷ついても、犠牲になると言っても守ってくれた。一緒に逃げた。恐くて。捕まったら。この人の命がない。やっとのことで逃げ切れた。忘れたかったのに、何されたと、いきなりキスされた。…その時は名前さえも知らなくて。ただの憎たらしい男。9月、正体を知った。出会ってしまった。衝突して、言い合いになって、なのに、ある日、いきなり怒って腕を引っ張られてどこかへ連れて行かれたと思ったら。ムリヤリ奪われて!?」

兄は、

「麻友が惚れられたんだ。」
「…襲われかけた時でも、急に怒った時も、嫉妬で狂ってたって言ってた。強引だけど。バカだけど。想ってくれて。笑顔がかわいくて。大好き。」
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