新月の夜
ぁ、中に入って。わかるから、」

入る。

「!?」

絢美と変身した麻友美。

「Honey straw chipsの…。」

沙織は、

「声が大きい…折角のサプライズが。」
「何で?なかなか見れないよ。」

沙織は、内緒にするなら教えてもいいよ。

「何?」

夏菜は言う。

「多分びっくりするから。言いふらしたら困るし。シークレット。」
「…わかった。何?」

夏菜は言う。

「声出していいよ〜♪」

麻友美は、

「繭子、夏菜☆私、誰だかわかる?」
「ま…麻友!?」

沙織は、

「声が大きい!」

絢美は、

「あ〜あ、ばらしちった。まゆたん♪」
「何で何で何で〜!?」

麻友美は、

「元から私だよ。私と絢ちゃんのコンビ。」
「あのPVも?」
「私だよ。ほらね。」

麻友美と絢美は見つめ合う。絢美は電話。

「何ですか?」

亜希が入ってくる。ついでに一緒に話してた悠太も。

麻友美は、
「二人で話してたんだ?

悠太は、

「まぁな。いろいろ相談に乗ってもらって。」

絢美は、

「お兄ちゃん偉い☆」
「あの話題のお兄さん…うわぁイケメン。」
「どうも…。」

亜希は言う。

麻友美は、

「PV全部見た?」
「うん…。」

繭子と夏菜は言う。

「だって直ぐに買ったもん。」
「だったら1曲目の最後の私と絢ちゃんが抱き着いたのは?」

亜希は動揺して、

「それは言わない約束のはず…。」

絢美は、

「お兄ちゃん☆」
「…。」

沙織は、

「それは初耳。」
「口封じされてたから。」

麻友美は言う。絢美は、

「お兄ちゃんはお気に入り☆」
「…。」

悠太は、

「妹さんには弱いね。」
「…兄が妹を思う理由はこの性格さ。素の。正直な。…だから殴られるのだぞ。」
「…うるさいです。」


絢美のライブが始まる。二人の兄と弟は一緒に席をとる。絢美は、

「今年も戻ってきちゃいました!!去年は前説のバンドさん達がいましたけど。今年は裏方さんで、そのうちみんなを驚かすことがあるかもね♪」

祐貴達の列、たまたま横に、祐貴の友人がいて、
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