新月の夜
嫉妬深い彼氏
次の日、麻友美たちは、大学生の3人が大学に行っている間、3人でお買い物。仲良く手を繋いで。

「今日、大学いつ終わるんだっけ?」

美里の問いに。

「4時くらいかなぁ?まあ、終わる頃誰かからかかってくるよ。」
「聞いてないの?」
「そこまでしてない。」
「いいの?」
「関係ない。」

そこへ麻友美の電話が着信。知らない番号。

「誰?」

沙織は聞く。

「…誰だろう?」

美里は、

「気をつけた方がいいよ。怖いじゃん。」

麻友美は、

「長いし…。出る…。もしもし?」
「もしもし、麻友美さんですか?首に黒子のないマネージャーです。」

麻友美はびっくりして、

「お兄さん!?」
「…お兄さんというか弟ですけど。ごめんなさい。あ〜やから番号聞きました。」
「入り時間ですか?」
「いえ、車で迎えに行こうと思うのですが、5人乗りなので二回に分けないといけないもので。今、三人でいます。」
「どういった?」
「女チームです。」
「男チームは?」
「大学終わる頃連絡あると思います。」
「大学生?」
「私達は短大卒ですから。」
「…どこまで迎えに行きましょう?」
「…ナビ付きですか?」
「はい。しかしそこまで私が詳しくないので。」
「今どちらですか?」
「あ〜やと兄さんの家にいます。」
「では〇〇駅ではどうですか?近くに来たら連絡ください、行きます。」
「わかりました。では後ほど。」

切れる。

「迎えに来るの?」

沙織が言う。

「うん。お兄さんというか、三男さんが。」
「駅まで来るのね。」
「うん。」
「男達はどうするの?」
「後で迎えに行くらしいよ。」


十数分後、麻友美の電話に再び着信。

「周りに何がありますか?コンビニですか…?」
「コンビニですね。近くに洋菓子屋さんありますか?」
「…はい。」

麻友美は、

「沙織、美里、行こう。」
「ありがとうございます。メタリックがかったイエローの車です。」
「わかりました。」

麻友美達は車に気付く。

「どうも。」

窓から顔を出すあつき。

「こんにちは。」

挨拶。

「昨日はすいません。びっくりされて、」
「いいですよ。お兄さんかなり
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