報復サイト~正義の死(バツ)を~
  


「<ふふふ…あははは……憎らしや…苦しみの元凶を見ず。恨めしや……哀しみの有無も解らず。誰が…?誰を……?>」



 不気味な声が響く。会場内がどよめきに変わる。



「<誰を……誰が…供養すると……学校長よ。>」



 説明会は、一時中断になった。



「<忘れられるか……
 憎しみを…。

  忘れられるか……
 裏切りを…。

  忘れられるか……
 苦しみを…。

  忘れられるか……
 この…殺意……。

  忘れられるか……
 この…人を信じる馬鹿らしさ……。>」



 呪いの声に会場内の者たちは、怯える。


「誰だ!」


 学校長は、見えない相手に少し苛立ち気味で言った。



「<私の名を忘れたか……?>」



  
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