恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
先生に何で絹川なんだ?って聞かれたけど、

お兄ちゃんの友達なんですって言うと、眉を寄せながら、へえぇ…と不思議そうな顔してたっけ。

先生はうちのお兄ちゃんの事知らないけど、深くは聞かれなかった。

さすが学年トップって肩書きは、使い勝手がいーわ。私が言うなら、誰も何も疑わないもん。

…どんどん嘘つきになりそう。



絹川くんを待つ間、月ちゃんにメールの返信。

『迎えに行くから場所教えて!今どこ?』



ベッドに横たわってると、だんだん眠くなってくる。

だあって、昨日絹川くんとゲーセン行って、お兄ちゃんのお風呂待ってたりしたら…結局寝るの遅かった。

月ちゃん…

返事、ないなぁ。





洗い立てのシーツの香りに、埋もれそう。

メールあれば、バイブで起きるし…ちょっとだけ…。




ちょっとだけ目を閉じるつもりが、いつの間にかぐっすり寝ていたみたいで

目を覚ますと、とっぷり日が暮れていた。


や…やっばぁ!

ガバッと起き上がると、ホケンの先生がにこっと微笑む。


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