恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
手にしたペットボトルを教室の壁にガンガン打ちつけてる。

もぉ、何なのよ。




「静かにしてもらえます?月ちゃん、あなたには会いたくないって」

ツカツカと歩き、廊下に出て彼を睨んで見上げる。

「お前は呼んでねーし」

不機嫌そうな天ちゃん先輩。私を見て、思いっきり嫌そうな顔をする。

「私が代わりに聞きます!何ですか?」

「…代わりねぇ。じゃ、覚悟しろよ?」

うわっ…

そうだ、この人キケンだったんだ。



天ちゃん先輩の手が、空をきる。

また…

殴られる



って、思いギュッと目を瞑る。





むに

…むに?




シャツの上から、バストを

も…揉まれてます…ケド?

「…お~、でかっ!やったね~。大収穫っ」

い…

いっ…

「嫌あああぁ~っ!」







ドスッという音と、

天ちゃん先輩が床に崩れ落ちる速度は…

ほぼ同時だった。







…皆川さや。

この日から

優等生という仮面は

すっかり剥がれ落ちました。



チャンチャン。



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