恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
今日は、当麻くんの教室に行ってみよう。

いつも何か緊張して行けないんだ。


いなかったら、鶴くんに聞けばいいよね。




次の休み時間に、当麻くんの教室に行くと…

移動教室で、中にはもう誰もいなかった。

うーん。

何の授業なんだろ。

…誰か時間割、机に貼ってないかなぁ。

勝手に教室に入ってウロウロしてると、廊下から誰かに呼ばれた。



「お~い!オンナ」

この呼び方は…。

嫌ぁな予感は的中。廊下に、私が苦手な天ちゃん先輩がいた。

ニヤニヤしながら、私を見てる。

「泥棒かぁ?何やってんのさ」

「失礼なヤツぅ…」

ボソッと言ったから聞こえてはないみたい。

聞こえてたら、またぶたれちゃうよ。

「オレも、物取りだよ~っと。えーと、トーマの机はどこだっけかな」

天ちゃん先輩は、履き物をパタパタいわせながら教室に入ってくる。

「当麻くんの机は…多分、一番端。こないだ誰かと無理やり席かえたって言ってたから」

「あーっそ。サンキューな」

…怖いから、逃げよぉ。

そっと彼のそばを離れると、いきなりスカートを掴まれる。


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