恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
「マジ~?これ、いらねぇならオレにくれよ。なっ、いい?」

落ちてるのに(しかも絹川くんの唾液付き?)、何の躊躇もなく床からそれを取り上げる彼。



…かなり変わりもの?

見ためも多少危ない感じするし~、いつもフラフラ歩いてるし

得体が知れないなぁ。




「絹川くんにあげたけど、いらないみたいなんで。いるならどーぞ」


チラと絹川くんを見ると、辛さのピークはもう超えたみたいで、眉間にしわを寄せつつも、さっきよりかは多少普段の表情に戻りつつあった。





そんな間にも、天先輩はキャンディの包みを開けている。

「サンキュ~、おぉ~うめぇっ」

あはは…

もう食べちゃった。





天先輩、一人でテンションMAX。


「…おい、行くぞ」

絹川くんは私の腕を取り、軽く引っ張る。

思わず、身構える私。



「…なんだよ。来ねぇの?」

「行くって、どこへ?」

「んなもん決まってんだろ…、オレんちだ」

「…はいぃっ?」


何がどうなって、絹川くんちなのよぉ。


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