TeFU TeFU ~蝶の媚薬~
私は生きる屍にでもなったかのようだから


この街で唯一信頼していた人を失ったから



それでも夜はやって来る



そして店先の提灯に灯りが灯る


男達は女を求めてやってくるのだから


この街を女の帝国と呼んだものがいた


確かにそう感じる時がある


こうも女がひしめき合って、いがみ合って暮らしていれば


それは一人でも客を多くとりたいという思いから…この街で生きていくため





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