ミックスラブルス

突然現れた美少女転校生

あの日から2週間3日の時間がたった。今では花原さんとも里中さんとも何にも変わらない普通の生活を送っていた。今日までは・・・。

「おい高畑知ってるか？今日このクラスに転校生が来るらしいぞ」

俺の隣の席の男子が俺に聞いてきた。

「俺はそんなこと知らないよ、だいたい先生だって言ってないのに何で知ってんだよ」

「それは朝職員室の前を通ったときにたまたま耳に入ってきたんだよ、職員室の中からさ」

その男子は興奮しながら言ってきた。

「ただの聞き間違えって事はないのか？」

「そんなことないよ、俺はこの耳で直接聞いたんだからさ」

俺はこんなに虫のいい話があるわけないと思って聞いたが、どうやら本当のようだった。

「そうなのか、それなら転校生来るんだろうな」

俺はそう言って窓の外を見た。そしたら教室のドアが音を立てながら開いた。

「全員着席して」

担任の先生が大きな声で言った。先生は教卓に立って全員が席に着いたことを確認すると話し始めた。

「今日はみんなにいいお知らせがあります。なんと今日このクラスに転校生が来ることになりました」

「えぇ～、まじで」

「どんな人なんだろう、男子、女子どっち？」

クラス中が転校生が来ると言われた瞬間に騒がしくなった。

「はいはいみんな静かに、じゃあ早速入ってもらいましょう、入ってきていいわよ」

先生は教室の入り口に向かって言った。そしたら教室の扉が開いて一人の女子が入ってきた。その瞬間クラス中の男子が驚いた。

「すげ～きれ～」

「あんなにきれいな子始めて見た」

入ってきたのは背は並で長い髪をしたすごくきれいな女子だったのだ。俺も見た瞬間にあまりのきれいさにびっくりしてしまった。その子は先生の隣まで歩いてからクラスのみんなのほうに向いた。

「ではクラスのみんなに自己紹介をお願いします」

「はい」

先生が言ったことにすぐに返事をしてその子は話し始めた。

「今日からこのクラスに入ることになった明西　輝実です。これからみんなと仲良くやっていきたいと思っているのでよろしくお願いします」

そう言って明西さんは笑顔を見せた。そしたらクラス中が一瞬静まったがすぐに拍手が鳴り出した。
< 40 / 97 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop