ばいばい



―――――



人影が見える。

その後ろ姿は、あたしの愛しき人…。


「…康!」


あたしが呼ぶと、あたしの大好きな笑顔で振り返った。


「琴音!

また明日な!ばいばい!」


「昨日も聞いたよ?」


あたしが笑うと、前を向いて歩いていってしまった。











―――何度呼んでも

返事は帰ってこなかった―――









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