sky blue

不安

彰平と下の名前で呼ぶのに慣れてきた夏。

残り1ヶ月で夏休みに入ろうとしていた。



彰平が係の用事があるから、私は放課後、教室で愛心と一緒に話していた。

「夏はやっぱプールだよねぇ〜♪」

「だけどさっ、海も行きたいよねっ?!」

愛心と夏休みの計画を立てていた時、教室のドアが開く音がした。

「吉村さん。 話しあるんだけどいい??」

そう言って聞こえたのはちょっとキツめの声と香水のニオイ。

教室のドアには初めて見た女の子が立っていた。

「ちょっと来て」

そう言って強引に腕を引っ張られた。


連れて来られたのは使われてない教室。

何の音も聞こえない。

「吉村さんさぁ、村田クンと別れてくんない?」

彼女の第一声がこれ。

別れろって? 無理に決まってんじゃん。

「ゴメン。私 彰平の事好きだから無理。」

私の返した言葉。

彼女はこの言葉を聞いて私の事を鼻で笑った。

「吉村さん、村田クンのなに知ってんの?
 あんたなんて、遊びで付き合ってるに決まってんじゃん。」

ーーーーーー遊びで付き合ってる。

彼女の声が頭の中で繰り返される。

私の事を.......遊んでたの??

そう思った時にはその教室を出ていた。
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