sky blue

6月。

ちょうど梅雨のまっただ中の今日は、彰平の命日だ。
毎年、仕事を早く抜けさせてもらって、朝の五時にお墓参りにいく。
1年にたった一度だけ、彰平に会える日。
彰平の大好きな向日葵の造花を供える。

私は今日も生きている。
自分を殻で守りながらも。



「る......り...?」
聞き慣れた名前につい反応してしまい、声のしたほうを向く。
そこには、大人っぽくなった鈴と桜がいた。
相変わらずお似合いの2人。
指に光る指輪が目に入る。
「いつも向日葵があるからさ、今年は早くいこうって思ってて。」
そういう鈴は少し戸惑って見えた。
「2人はより戻したんだね。おめでとう。」
自分でも驚くほどの無感情な声。
2人は指輪をしている手を後ろに隠す。
「あからさまに隠されると傷付くんだけど。
 まぁいいや。じゃあね。」
気まずそうにする2人を置いて、逃げるように私は歩いた。
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